9月
23
2015

ジョッキーベイビーズ関西予選


ジョッキーベイビーズ出場権を争う関西予選は8/30に兵庫県三木市の三木ホースランドパークで開催されました。水口乗馬クラブからは西浦秀馬君(中1)と角田大河君(小6)が出場しました。秀馬君の騎乗馬は「マリン」大河君の騎乗馬は「ツッチー」。マリンは過去2年連続決勝2位という成績で、あと一歩のところで優勝を逃しています。しかし今年はマリンは急成長。調教段階から他の馬を置き去りにする程調子を上げています。今年こそ優勝を勝ち獲ってくれる期待がありました。そしてツッチーは今まで水口から3人もの子を東京競馬場に連れていってくれた優勝請負馬。スピードではマリンに分がありますが、得意のコーナーリングを活かし、三木のカーブで先頭に立ち、逃げ切りを狙う作戦でした。

関西予選のルールは予選、決勝があり、予選の上位2人馬が決勝に進み、決勝で優勝したジョッキーのみが東京競馬場への切符を手にすることができます。理想としては秀馬と大河が別々の組で予選を勝ち抜き、決勝で対決だったのですが、予選の抽選でなんと同じ組になってしまいました。さらに他の人馬も一昨年に本大会に出場したジョッキーもいたりと、この予選が事実上の決勝戦といってもいい組み合わせになりました。しかし、2人の闘志はますます熱くなり、お互いの健闘を誓いあいました。

 

 

そして予選が始まりました。枠順はマリンが最内の1番、ツッチーは大外に4番。レースの目論見は、秀馬はそのまま内ラチ沿いを走り、最短距離でゴールまで走りきる、大河はスタートダッシュを決め、早く内にコースを取り、得意のコーナーリングでカーブを曲がりきり、そのままゴールまで逃げ切る作戦でした。

ファンファーレが鳴り響き、スタートへのカウントダウンが始まります。

スタートの合図のあと、勢いよく飛び出したのは4番のツッチーでした。作戦通りに内側に入ろうとしましたが、早くも内の馬にラチ沿いをとられてしまい、コーナー入り口では外を回らせられてしまう最悪の展開。レース後には「あそこで強引に内をつく勇気がなかった」と大河からは悔しさを滲ませるコメントがありました。

そしてツッチーの内を掬ったマリンがそのまま先頭に立ち、2着の馬に3馬身ほどの差をつけて1着でゴール。大河は惜しくも3着になり、決勝進出はなりませんでした。スタートは良かっただけに、コーナーで内をつけなかったことが本当に悔やまれます。

 

そして決勝が始まりました。秀馬と大河のいたグループの上位2名と、もう1グループの上位2名での決勝ですが、予選タイム的には秀馬と予選2位の人馬との2強という構図でした。予選は3馬身引き離していましたが、何が起こるかわからないのが競馬。入念に打ち合わせをして決勝のスタートを待ちました。

決勝のファンファーレのあとのカウントダウン中にハプニングが!

周りの馬がパタついて、スタート地点は馬と人で揉みくちゃになりました。しかし、ここで山口指導員のファインプレー。揉みくちゃの馬群から少し後ろに下げ、スムーズにスタートを切ることを優先させた結果、ごちゃついた馬達を尻目に素早く先頭に立つことができました。ですが、相手も前々回の優勝者。本物のジョッキー並の追い方で秀馬に迫ってきます。しかし、秀馬の気持ちにマリンが応えてくれたのかゴール前でマリンがもうひと伸び。僅差でしたが優勝のゴールを切ることができました。

秀馬くんのコメント

「東京競馬場で優勝するまでは喜びません。東京でも実力を発揮できるようにがんばります」

投稿者:

滋賀県で「全世代誰もが楽しめる、日本一ユニークな乗馬クラブ」やってます。毎月の様々なイベントや、日々のこと、スタッフのひとりごとなど、いろいろ。あくまで、ゆる~く綴っていきたい。No horse, No Life!!!

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